_

北東アジアの食・文化

_

日本の文化・食

信州地方の田園風景

文化

日本人の祖先が大陸から渡来し、周囲の文化も取り入れてきました。大陸から伝わった稲作とその文化が日本文化の重要な要素の一つになっています。

奈良時代・平安時代には、遣隋使・遣唐使や留学生が中国の様々な知識・文化を学び日本にもちかえりました。文字は漢字を使っていましたが、ひらがなが生まれました。仏教が伝わり多くの宗派がうまれました。 室町時代には、「わび・さび」といった日本的な美意識、茶道、日本庭園や書院造などの建築が生まれました。

16世紀の半ばからポルトガル人やスペイン人によりヨーロッパ文化が紹介されました。海外との往来や貿易などを禁止した「さ国」により、再び日本独自の文化が発展することになりました。歌ぶき、うきよ絵などです。

明治い新の後、ヨーロッパやアメリカの生活文化がとりいれられました。近年、日本の映画や音楽、マンガやアニメが世界に発信されています。

(写真をクリックしてください)

主食はお米です。めんやパンも食べます。海に囲まれているので魚が豊富でよく食べます。

日本特有のものとして寿司・刺身があります。また牛肉、豚肉、鶏肉も食べます。野菜だけでなく山菜も食べます。

日本独特ものに、みそ、しょう油、なっ豆、豆ふなどがあります。

中国の文化・食

悠久の歴史の中で、中国は独自の文化を発展させてきました。漢字はもちろん、暦、建築、料理、工芸、舞踊、祭り、武術など、アジアに共通する文化のほとんどは中国が発祥であるといっていいでしょう。

また、中国には50を超える少数民族の多彩な文化もあります。

(写真をクリックしてください)

一般的な中華料理は、丸テーブルに載せられた大皿を複数人で回しながら、欲しい分を自分の取り皿によそって食べます。料理や味付けは地域によって違います。主食はお米ですが、めんや肉まんなどもあります。

少数民族の地域では、中華料理とは全く別の伝統料理が味わえます。

韓国の文化・食

文化

韓国の伝統文化は、地理的な関係から中華文明の影響を大きく受けていますが、長い歴史の中で独自の文化を創造・発展させました。近年は韓流ドラマやKポップ音楽が世界的に愛されています。

朝鮮王朝(李氏朝鮮)時代に広まった儒教の影響で、韓国人には「仁」の精神が根付いています。年長者を敬い、家族を大切にする考えです。

(写真をクリックしてください)

韓国の冬はマイナス10度以下になることもあるほど寒いので、住まいには「オンドル」と呼ばれる床暖房システムが整っています。伝統的な家では台所から出る煙を床下に通す構造ですが、現代の家では温水パイプを床下に張り巡らせています。

アカスリも文化のひとつです。街中にある銭湯に行くと、ほとんどの人が自前のアカスリタオルで全身をこすっています。週に一度は専門のアカスリおばさん/おじさんに身を任せる人も多いようです。

食事には、ご飯、スープ、ナムル(野菜や山菜を、調味料とごま油であえたもの)、キムチが欠かせません。スープとナムルの種類は実に豊富です。
ご飯とスープは、基本的にスプーンで食べます。また、茶わんはテーブルに置いたまま食べ、手に持ってはいけないのが韓国のマナーです。

焼き肉もよく食べます。ステーキのような大きい肉を鉄板で焼いた後、専用のハサミで切って分けます。食事はひとりで食べるのではなく、大勢で鉄板や鍋を突つきながら食べることを好みます。

高麗人参は朝鮮の有名な薬草で、サムゲタンなどの料理にして食べます。夏バテや疲労回復に効果があります。

北朝鮮の文化・食

チマチョゴリ展示会

文化

人々は礼儀を重んじ、個人の尊厳を大切にしています。謙虚に生きている人を尊敬し、子どもを愛し、老人や父母を尊敬する文化です。

伝統衣装は、「チマ(巻きスカート)」、「チョゴリ(上衣)」、「パジ(男性の下衣)」、「トゥルマギ(上に羽織るコート)」といいます。

(写真をクリックしてください)

主食は米で、普段の食事は、ご飯、汁物、おかずの3種です。チヂミ、冷麺、キムチ、ナムル等、野菜料理のバリエーションも豊富です。

モンゴルの文化・食

遊牧民族の特徴として、若くて強い者が重んじられます。環境の厳しい草原では、強い者が権力を握って指導力を発揮し、弱い者は従うことで共同体を維持してきたからです。

文化

モンゴルの遊牧民の家は「ゲル」と呼ばれ、木・フェルト・布でできた移動式テントで生活しています。組み立て、解体、運搬、修理が簡単にでき、雨風も防ぐことができます。モンゴルの厳しい自然に負けない、非常に機能的な住居です。

伝統的な民族衣装は「デール」といいます。木綿や絹でつくられており、冬には毛皮などをプラスして、寒さを防ぎます。若者を中心にカジュアルな服装が一般的になった現代でも、デールは正装として普通に着られています。

(写真をクリックしてください)

「ホーミー」とは、一人の人間が2つの音声を同時に発するという、世界中でも他に例を見ないモンゴル独特の歌唱法です。1つの声はだみ声で、もう1つはきれいに澄んだ声です。風や川の流れなど、自然の音を表現していると言われています。
また、モンゴル音楽には欠かせない楽器に「馬頭琴」があります。

モンゴル人は昔から馬に親しみ、大切にしてきました。モンゴル人のほとんどすべての人が自由に乗馬できます。年に一度の民族祭典「ナーダム」では、5~13歳の子供が騎手を務め、18〜38キロの直線コースを競います。

その他、伝統的な競技に相撲と弓道があります。相撲は日本相撲とは違い、たくさんの相撲取りが一斉に闘う格闘技です。

モンゴル料理は伝統的に、「赤い食べ物」と呼ばれる肉料理と、「白い食べ物」と呼ばれる乳製品に分けられます。主食は小麦や米ですが、量的には肉が主食並みの量を占めることも多いです。

肉料理は羊肉が中心で、茹でる(煮る)料理と、蒸す料理が中心です。生ではほとんど食べません。また、香辛料をほとんど使わないのがモンゴル料理の特徴です。

牛肉は基本的に干したものを調理します。馬肉はモンゴル西部に住むカザフ人がよく食べます。ラクダ肉はゴビなどの地域で主に食べられます。豚肉や鶏肉は、草原で放牧する家畜でなかったため、モンゴル料理ではあまり使いません。

モンゴルでは「5種類の家畜」と呼ばれる、ウシ、ウマ、ラクダ、ヒツジ、ヤギ、ヤクから、それぞれ乳をとります。伝統的には、生乳を飲むことはあまりありません。一般的に、ウシの乳からは乳製品を作ります。ウマの乳は馬乳酒(ばにゅうしゅ)として利用します。

ちなみに日本のカルピスは、モンゴルの馬乳酒がヒントになって誕生しました。

乳製品は、クリーム状の「ウルム」や固形状の「アーロール」、飲料の「アイラグ(ツェゲー)」など、きわめて多くの種類があります。
モンゴルの人々は、「スーテーツァイ」と呼ばれるミルクティをよく飲みます。

小麦からは、「ボーズ」や「ホーショール」など具材を包む水餃子風の料理や、「ツォイバン」などの麺料理、「バンタン」などのスープ料理、「ボーヴ」などの揚げ菓子が作られます。

野菜や果物も内モンゴル自治区およびモンゴル国北部を中心に栽培され、現在のモンゴル料理では一般的な食材になっています。

ロシアの文化・食

文化

ロシアには182の民族がいます。80%はロシア民族ですが、広い国土には様々な文化が息づいています。

特に東部地方にはアジア系の民族が住んでおり、街の雰囲気や人々の様相が西部と異なります。

寒い冬には、ペチカと呼ばれる暖房で家の中を暖めます。レンガ造りの大きな暖炉に石炭や薪を入れ、壁と煙突の熱で部屋全体が暖かくなる仕組みです。暖炉はオーブンにも使います。

(写真をクリックしてください)

食卓には常にライ麦パンがあり、ジャムやチーズ、サラミなどをのせて食べます。放牧が盛んなので、チーズやヨーグルトなどの乳製品と、ソーセージやハムなどの肉加工製品がたくさんあります。

食事には、野菜がたっぷり入った煮込み料理やスープが付きます。具がたくさん詰まった揚げパン(ピロシキ)も、食事やおやつによく食べられます。

寒い冬に備えて、いろいろな保存食を作ります。野菜などは玄関や窓の外に置き、冷蔵庫の中には瓶詰めの保存食がズラリ並べられています。